日記投稿

平成23年3月・4月「選挙日記2011」

  • 2011年3月・4月「選挙日記2011」
  • 「未来の子供たちに負担を残さないよう、稲城市政から変えていこう!」
    「世代が循環する街を、社会を稲城市から始めよう!」

    ただそれだけを考えて立候補した28歳・新人、人生初の選挙。


    政党無し、バックとなる組織無し、選挙ノウハウ無し。
    当然、有名人ではないので知名度は無し。
    土地の人間でもないので地盤も無し。
    恥ずかしながらお金も無し。

    …選挙に必要と言われる三バン(地盤、看板、鞄)が一切無い。こんな無茶な状況から始まった選挙活動。

    選挙ポスターは手作り、事務所は僅か3坪(トイレなし)。選挙カーも自分で手配し、ほぼ手作り。
    とにかくネットで少しでも安い業者を探したり、地元の不動産屋に相談したり、選挙関連の本を読み漁って得たとぼしい知識で一人駆けずり回る。

    そんな状況を見るに見かねたご近所の方や、友人達が駆けつけてくれる。人が集まって、曲がりなりにも選挙事務所らしくなり、選挙に向けた作戦会議をあーでもないこーでもない、とする日々が4月初めから2週間ほど続く。

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    そして、投票日一週間前の4月17日告示。
    選挙活動を開始。まずは選挙掲示板にポスターを貼る作業から。

    私自身は、メガホンを片手に市内を歩き回る。
    雨の中でも自転車で坂を駆け上る。
    マイクを持って演説をする。

    ひとりひとりの市民の皆さんに、やりたいこと、しなければならないこと、そして、皆と一緒に力を合わせて街づくりがしたいという想いをぶつける。

    「お前なんかに何ができる!」「若僧が!」「絶対お前だけには投票しない!」…身に覚えのない言葉、厳しい言葉もたくさんいただきました。
  • しかし、しっかりと話に耳を傾けてくださる方々が多くいました。

    「御苦労さん」「風邪ひくなよ」「頑張れ!」「お前に賭けてみるよ」…泣きたくなるくらい温かい言葉をたくさんかけていただきました。

    集合住宅の近くで演説をすると、ベランダまで出て大声で声援をくれる。
    通りかかり、家の窓から手を振ってくれる。
    まったく知らないおばあさんから満面の笑顔で激励をもらう。
    登下校中の小中学生も、子供を抱いたお母さんも手を振ってくれる。
    いつもは無愛想な近所のおじさんが嬉々として握手をしてくれる。

  • あっという間の、人生で一番濃密な一週間。
    気がつけば4月24日、投票日。
    選挙事務所の看板を外し、ひとりガランとした部屋に居ると、
    投票を終えた方々が一人、また一人と声を掛けに来てくれる。

    夜、開票所(総合体育館)には支援者の方が詰めて、開票状況をつぶさにチェック。

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    深夜0時前頃、事務所の電話が鳴った。
    「1000票を超えたぞっ!」という知らせ。稲城市では当確の数字。
    深夜にも関わらず集まってくれていた皆さんと抱き合って喜びました。

    最終的な結果は立候補者数27名、当選22名。
    1394票を獲得し10番目という好順位になることができました。

    後々、選挙を良く知る方からは、「何も無い状態から草の根でここまで票数を伸ばすのは難しかったろう」と言われました。

    私は想いをぶつけただけで、実際には周囲に集ってくださった多くの支援者の皆様が、自分の生活をさておきに、朝から晩まで毎日毎日支援して下さったおかげです。そして、私に賭けてみようと思ってくれた多くの市民の皆様が投票してくれた結果です。
    本当に、本当にありがとうございました。

    期待に応えるべく、より一層身を引き締めてこれからの活動に打ち込んでまいります!
    是非とも鈴木誠の活動を今後もご注視いただけますようお願い致します。
  • 選挙投票前日夜。一緒に戦ってくださった皆さんと事務所前にて
  • ※公職選挙法を遵守し、選挙期間中のHP更新を行わなかったため、当日記は後日に作成しております。

    ※「3.11震災当日はどうしていたの?」という質問を多く受けたので追記します。同日同時刻は看板設置作業を坂浜地区で行っており、帰りがけに地震遭遇。急ぎ自宅に戻り、地元自主防災組織として災害時確認希望家庭の安否確認を行い、小学生の集団下校誘導、消防団としての警戒で深夜0時過ぎまで活動していました。
    同様に「何故すぐ被災地に行かなかったか」という点に関しては、私もすぐ被災地へ行きたい気持ちはありましたが、余震治まらない中、稲城市消防団の一員としては「地元を守る」ことが至上命題であり、当然ながらそちらを優先させていただきました。